今年を振り返るのも悪くないじゃない2023

2022年を振り返る記事を書いてからもう1年…?

それって…2022年を振り返る記事を書いてからもう1年ってことっすか!?

 

約一年ぶりにはてぶを開いたら「見たものの感想を書く」という2023年の抱負を二か月で放棄していたことに気づきました。人生ってそういうことの連続なのかもしれない。心を強く持て。

1月

9th。

これ皆一年中言ってるけどやっぱ9thが今年あったのってなんか時空のバグ起こってないか?

2022年の話になるけど、アソビ先行始まったぐらいの時はそんなに現地に行こうと思ってなかった。でもその年の11月にオケマスに行ったことであまりにも歌織さん見たい!恵美見たい!の気持ちが強くなり、確か一般の二次抽選で指定席単騎待ちして何とか二日目に現地に行けることになった。神様、その節は本当にありがとうございました!!

オケマス行ってなかったらこれ以降もライブ行かなかったと思うのでつくづく行ってよかったなと思いつつ、1月の話。

初めての周年現地、初めての武道館。最後列からの応援だったんだけど、ほんと「近くて狭い」武道館だった。全部があったかくて幸せで、嬉しかったなぁ。

パフォーマンスはやっぱりこーりーのcontrastetを聞けたのが嬉しかった。武道館のこーりー、ほんとにビジュが仕上がっててお顔が天才。美しかったのよ。ライブ後の感想戦でもずっとこーりーさんの顔がよくて…って話をずっとしてた気がする。

ステージを上から見る構図になったので、いろんな人の動きが見えたんだけど、原嶋さんは小さい体を全力で大きく使ってステージを大きく使っていて、育ちゃんを感じてよかった。

パフォーマンス以外の部分ではやっぱりあつきちさんに「今日来てない子のペンライト振れましたか」(うろ覚え)って言ってもらえて琴葉のペンライトを振れたのが本当に嬉しかった。あつきちさんって(ミリオンキャストの皆さんそうなんだけど)すごいミリオンに対して熱い感情を持ってるというか、結構ライブでも隣の人とあいさつした?とか生配信では他の人にも勧めてね!とか、すごい好きで。なんかそういうこととかあつきちさんのやさしさとかそういうのを感じてすごいよかった。本当にありがとうございました。

2月

MOIW

現地とかではないんだけど、見てよかったなーというライブだった。

これはこれで正直配信も見るか迷ってて、ほんとに始まる直前に買った。正直ちゃんとわかるのはミリオンとAS、デレとシャニは曲は適度に知ってる、Mは周年曲しか知らん…という状態で見始めたこのライブ。まぁミリオン組が出てるとこ楽しめたらええかな………えっ全部楽しいが!??!?!!?!?!?!?!?!?!

ハチャメチャのお祭り。何とか曲は知ってるぞ!とかキャストはわかるぞ!って曲は当然楽しいし、何も知らない!って曲も楽しかった。配信でここまで楽しい!って思ったの7thR以来かも、って感じだった。

やっぱりかおちは大好き人間としてはかおちはALIVEによって天に召されたわけですが。

二人の人生から考えるALIVEについて滔々と語るキモオタク。

 

ともかく。何というか、男性ユニットも存在するアイマスというブランド、その大きな光というか希望を見せてもらったような気がした。あくまでミリオンを浅ーく浅瀬でちゃぷちゃぷしている身の感想。cryst@loud、ライブで聞くとめちゃくちゃよくて一日目に聞いた後食らいすぎて家の周りずっと散歩してたもんな。よかったな~!!!

感謝!!!

MC

これよ。投票企画。

きちんと参加するのは初めてだったので、「投票企画は楽しい」「投票企画は地獄」という二つの意見を横目に見ながら飛び込んだ二月。結論から言うと、投票企画は楽しかったし、地獄だった。

全般を通しては本当に楽しかった。歌織さん陣営は若干の出遅れがあったものの何とか医師役に意思を統一し、宣伝を考えたり宣伝を打ったり投票したりされたり。すげーたくさんの人が歌織さんのこと好きで、すげーたくさんの人が同じ目標に向かってやれることやってて、そしてそんなことが×52人分起こってるって、すごいなーと思った。

この投票期間中色々動いてくれてた人や宣伝してくれたりした人、議論を先導してくれた人には本当に頭が上がらない。やっぱりそれだけ時間を割いてくれているということがどれだけすごいことか、ってホント思う。嬉しいねぇ。

で、地獄の方なんですが、これは終盤の(歌織陣営のみならず様々な)陣営内での意見の分裂がね~。つらかったな。僕は結構他のキャラも特定の役になってほしいと思っていたというか、というか普通に歌織さんと千早が何とか伝奇ホラーで役とってくれと思っていた身なので、終盤両方とも分裂があったのは悲しかった。もちろん方針を変えようといっていた人の気持ちもわかるし、その人にはその人の義があって、そのうえで僕の義が二人が同じ劇で役を獲ること(というか、最後はもう負けてもいいから悔いが残らないよう全部を出し切りたかった。それ以外では心がすっきりしないと思ったので。)だったので、どうしても相容れないし、議論がギスギスするのも悲しかった。

本当同じアイドルが好きで役を獲ってあげたいって思ってる人達がギスギスしてるのが悲しかった。こういうとこは悲しくてたしかに地獄だなぁと思った。

とはいえやっぱり次投票企画があれば歌織さんに役を獲ってあげたい。

……いや本音を言うとかおちはで劇中劇やってほしくて……(終)。

3月

WBCがさぁ!!メキシコ戦がさぁ!!!

……アイマスで特にいうことなしの月だった。しいて言えばヒーローズの続きを書いたくらい。

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ヒーローズの続き、実はact3の直前ぐらいにネームから一部下書きぐらいまで一応書いてたんだけどその後のmy songショックによって書けなくなってる。俺が10人ぐらいいればこんなことには…。

4月

10thライブツアーact1、開演です!!!

2023年12月現在、このact1を超えるライブはない。…。いやact3もよかったけどな~!どうだろう。

一曲一曲に絞るとまた話は変わるけど、ライブ全体を考えるとやっぱりこのact1、特にday2は自分の中の「最高のライブ」に最も近いライブだった。day1もめちゃくちゃよかったけどね。

 

いや知ったこっちゃないよ!って言われるかもしれないけど僕はミリオンCDシリーズで一番好きなのってLTP、LTH、LTD、LTFなのよ。

いや知ったこっちゃないよ!

 

もちろん僕はミリシタから入ったのでグリマス時代は知らないんですが。

 

とにかく、好きな曲だらけのact1が始まった。

初日はやっぱりblue symphony。イントロとともに聞こえてくる琴葉の歌声、CDと寸分たがわぬパフォーマンス。ホントウノワタシ。

何というか、僕は種田さんが復帰してからしかリアルタイムで追ってないので、初めて「琴葉」のパフォーマンスを見られたこと、そしてそのレベルまでめっっつちゃくちゃ努力して工夫して、必死にこのパフォーマンスを見せてくれたんだということが本当に嬉しかった。

 

同時に、この時は思わなかったけど多分このパフォーマンスが見られたことで僕は田中琴葉担当じゃなくなった気がする。すごい傲慢というかよくないのかもしれないけど「あぁ、琴葉は俺がいなくてももう一人で歩けるようになったんだな」って思った。

それからの道を一緒に歩いていくのが担当ってもんだろとも思うけど、やっぱ僕にとっては琴葉ってはじめは声がなくて、種田さんが復帰して、声が出るようになって。ライブにも出て、ずっと祈るように見てて、それがついに純粋に応援できるようになったことで、自分の中で何か区切りがついてしまったというか。

きっと誰にも伝わらない感情だけど、あぁ大きくなったなぁって思った。僕がいなくてもというか。うーん。

 

day1は初めての声出しライブだったこともあってめちゃくちゃ声出したし楽しかった。ASPTはほんと笑っちゃうぐらい周りからの声がデカかった。楽しかったなぁ。

そしてday2、二日目はかなり前の方の席を頂けて、初めてアイドルを見上げるようなアングルで応援した。それがすごかった。

ソロトップバッターは瑞希のpoker pokerで、アイドルがスポットライトを浴びて一人でしっかり立って歌ってるということがなんかもう無性に泣けて、おんおん泣いた。言葉で何と言っていいかわからないんだけど、ものすごい感動が胸に去来した。瑞希よかったなぁ頑張ったなぁという感情で泣いた。

その後も僕がLTDで一番好きな曲であるところのsmiling cresentとhello your angel、MPUによる合言葉はスタートアップ(後ろの映像がいいんだこれがまた)、水中キャンディにbe my boy、カーニバルジャパネスクとbouncing smileで喉を枯らし(bouncing smile超好きなんすよね。楽しいのにサビ前が泣ける。)、believe my change→プラリネ→アイルの流れでぶちあがりdreamingにcrossingにthank you!で号泣。

結局のところ好きな曲が洪水のように来るともう最高以外の感情が無くなる。

初めての両日現地、初めての席、初めての声出し、全てが最高のact1だった。

感謝!!

5月

ISF10に参加。

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オケマスの感動からかおちはに完全にどっぷりになってしまい、再びの同人誌制作。

めちゃくちゃネームが早くできたことをなんとなく覚えている。なんか修羅場!とかトラブル!とかあったら書こうと思ったけど本当に順調に終わったので何もない。

当日立ち寄ってくださった皆様には本当に感謝しております。

6-7月

全ての精神的疲労と肉体的疲労がたまった月だった。そのせいで何とか都合がついたact2二日目も見れなかったし最悪月間だった。ただこれを教訓に健康的な生活をする努力を継続しているのでまぁ仕方ないか。アーカイブのmusic journeyがほんとよくて、歌織さんの歌うのって楽しい!って感情がビシビシ伝わってきて本当によかった。現地見れなかったのは人生のなかでもワーストの悲しい出来事だった。

来年は健康でありますように。健康第一。

8-10月

ミリアニ先行上映&本放送。思い返すと第一幕始まる前はほんと不安だったなぁw

今でこそ言われなくなってるけどやっぱ作画的に大丈夫なのかとか3Dだからとかいろいろ不安だったけどほんと1話2話で「あ、なんも心配いらねーわ」になった。たぶん全オタクそうだったと思う。まぁミリアニの感想はめちゃめちゃ言いまくったしあんま描くこともない。綿田監督と白組さん、ミリアニに携わってくれた方々に最大級の感謝を伝えたい。ありがとーーーー!!!!!!!

怒涛の11月

act3

最高のライブ(act1じゃないんかい)

いや、ライブ自体もめちゃくちゃよかったけど歌織さんに歌ってもらう曲のチョイスが最高のライブだった。

今回は演者さん固定ということもあってかあまりセトリが変わらないライブだったり、AS曲が多かったこともあり賛否両論だったけど僕は良いと思った。

まずセトリが大きく変わらなかった点、もちろん何がくるかわからないびっくり箱ライブも楽しいけどセトリが変わらないことで前日とのパフォーマンスの狙いの違いだったり歌詞などの文脈をじっくり考えて臨めたと思うので良かった。

AS曲が多かったのはそもそもアニマスから765に入ってるし、ASのアルバムレベルはそこそこ聞いてるので普通に楽しめた。

ただこれは僕がアニマスから入ってミリオンにたどり着いた人間であることや二日目にめちゃめちゃ良い席を頂けたこと等もあっての賛成意見なので、普通にミリオンだけおってる人や二日とも席が微妙だったりしたら当然意見は違ってくると思う。まぁそれはともかく。

あ、否定的な意見としてはセトリ大きく変えないんだったら二日目も歌織さんのソロ聞きたかった(席がよかったので)(カスの意見)。

全体曲がこーりーのほぼ正面だった。

 

このライブで何がよかったって、やっぱり歌織さんがWHADとmy songを歌ったということに尽きると思う。

もうこれも1000000回言ってるんだけど、WHADの「難しいことはまだ知らないけど これから勉強して行くの とりあえず今日を生きながら 明日も精一杯頑張ろう」という歌詞が本当によくて、歌織さんにピッタリなんですよね。

こいつ…。

 

初日はWHADに完全にやられたんですが(二日目もやられたし難しいことは…でまた泣いた。涙腺ガバ。)、二日目はむしろmy songにやられた。

my songに狂わされとる。

 

正直my songの歌詞は本当に隅から隅まで歌織さんとリンクしていて(今すぐ歌詞検索してほしい)本当に素晴らしい。正直ハミングバードクラスの曲だと思います。

中でも「start このmy life song 私の歌声で どこまでも響け feel 感じるまま 好きなメロディーでいい それを心と呼ぼう」や「どんな行き先でも喜びと悲しみは廻る 辛くても進んでゆけるのは 大切な夢があるから」とか、「喜びだって悲しみだっていつかは思い出になるから 未知なる道へ 常なき永遠へ 新しい私になる」とかほんと全文かける。全文アイドル桜守歌織の歌なんですよね。本当に歌詞検索してください今すぐに!!!!!!!!!!!!!!!!全文桜守歌織の話してますから!!!!!!!!!

正直mysongはハミングバードなどとも並ぶことのできるほど「アイドル桜守歌織」の歌だと思ってるマジで。ASの担当さん、すません!!この歌アタシにください!!!!!!!

いやだって歌いだしが「始まってゆく 果て無く続く一つの道を 駆け出してゆく まっさらな名もない希望を抱いて」ですよ。桜守歌織の歌じゃん。

やー、本当に歌ってくれてありがとう。これ聞けただけでも本当によかった。価値のあるライブだったってソーブルーの平さんも泣いてる(ブルージャイアント)。

個人的にはつらくても進んでゆけるのは大切な夢があるからというフレーズは、歌織さんの気持ちというより歌織さんを理解するためにあると思ってて、このあたりをまた次のISFで出す本でしっかり描いている…つもり。

いやほんといいんですよmy song。ほんとに音源欲しい。せめて歌織さんの声でミリシタに実装されないかな。せめてってなんだよ。

せめてWHADmysongハミングバードMUSICJOURNEYContrastet入りの桜守歌織ベストアルバムください。お待ちしてます。

ISF11

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年に二度即売会に出るとはね。

 

ということでISF11 にもサークル参加。今回は会場が今までのマリネリアではなく東京流通センターということで、遠征勢からすると羽田から激チカなのでありがたい。でも二回しか参加してないとはいえISFといえばマリネリアという思いもあったので少し寂しくもあった。でもデカい会場が必要になるくらいデカいイベントになってるのは嬉しい。

今回は完全オリジナルの設定ということもあって正直手に取ってくれる人いるのかなと思ってたけど思っていたよりは手に取ってもらえてよかった。いや主従かおちはもっと広まってほしいなぁ~。

ともかく来ていただいた皆様、ありがとうございました。

どんどん戦利品に占める小説本の割合が増えてたけど今回でついに小説本の方が多くなったりした。小説本はいいぞ。

ISFの帰りは必ず崎陽軒のしうまいを買うことにしているので、今回も買って次の日の夕食に食べた。会場がどこだとしてもやっぱこれだね。

感謝!!!

12月

ミリアニが終わった。嘘だろ…?

 

リンケージガシャ、割とマジで歌織さん千早/響紗代子のオケマスリンケージでそれぞれのデュオの瞳の中のシリウスが来る…ことも割とありうるような気はするけどあんま過度に期待しすぎてもよくないので、来たらいいなあくらいで眠らせておこう。き、来てくれ~。

おわりに

去年の年末、僕はここで「2022年は僕にとってかおちは元年だった。2023年は世界にとってかおちは元年であって欲しいということで、終わりの言葉としたい。」といった。

はたして2023年はかおちは元年だったのだろうか。正直意見が分かれるところだろう。しかしMOIWという全ブランドのファンが見守る中で二人で歌ったし、こーりーとミンゴスはちょくちょく共演してるし一年越しにオケマスの裏話も聞けたしラーメンデートもしたしかおちはの夜明けは近い、いや、むしろかおちはという太陽は昇っている。かおちはが地球を照らしている。

きっと2024年はかおちはが宇宙を明るく照らす。僕はそう信じている。

ということで終わりとしたい。

皆さま、よいお年を。

 

 

2月見たもの

2月見たものの話をするぞ〜

 

ディパーテッド

めっっっっちゃくちゃ面白かった。ブラピに感情移入させつつそれぞれ置かれてる立場のジレンマ、次にどうなるか分からない展開、面白かった。生きることは辛く死ぬことは楽というテーマを感じさせるラスト。個人的には訴えられてムショ暮しの生きるつらさでも良かったかなと思うけどまぁそれまでずっと生きるつらさパートがあったから死エンドも納得。めちゃくちゃ面白かった。

 

ファイナル・カウントダウン

過去は変えられない。このクソ映画を見た記憶を消せないように──。

本当にクソ映画過ぎてビックリした。「現代の軍事力がタイムスリップ」という小学生が脚本書いても面白くなりそうな題材に唾をはきかけクソで塗り固めた駄作。これがトップガンより制作費高いという地獄。

唯一良い点はアメリカ海軍がめっちゃ協力してくれてるので空母も戦闘機もなんでも贅沢に見放題でカッコイイ。これは本当にかっこいいし嵐に突入するまでのワクワク感も素晴らしい。

ただそれ以外は全部クソ。まず主人公らしき奴が全く何もしない。唯一やったことは隣の部屋を荒らして注意されたのに懲りずにまた部屋を荒らしてドヤ顔で嫌味を言うだけ(しかも2回目の荒らしも全く脚本に影響しない)。映画に限らず物語って主人公が何か行動を起こすことで進むべきだと思うんだけどコイツはただ艦長や士官に文句と嫌味を言うだけで、何なら物語中でも艦長から「お前船降りろ」と言われている(でも降りない)(そういうとこだぞ)。

次に展開が遅く、そして発展しない。100分の映画で主人公が「俺たちはタイムスリップしたんだ!」と確信を持つのに50分ぐらいかかる。いやミッドポイントってそこじゃねぇだろ。見たいのはタイムスリップした空母が何するかであって主人公達が何もしないまま右往左往している絵面では無い。艦長が乗組員に「我々はタイムスリップした!」というのが残り20分。遅いとかそういうレベルか?????

主人公が乗ってくる意味、上院議員達を救った意味、ヘリが爆発した理由、戦闘機が戻ってきた理由(ヘリが爆発したとこで爆笑してたのに戦闘機戻ってきてジャーン!って音楽なってまた笑った)、そもそも零戦2機撃墜して上院議員救ってるのにバタフライエフェクトを気にせずタイムパラドックスのみに言及しどうする?どうする?ってなってるのも無駄だし捕虜のせいで乗組員しんでるのに乗組員なんも騒がないしヘリ爆発してもみんな帰れてやったー!みたいな雰囲気になってるし(中佐直属の部下はなんも言わなかったんか?)本当に脚本の粗を探すとキリがない。

ジパング戦国自衛隊を期待して見てしまった俺が悪いのかもしれないけどこれ2023クソ映画アワードノミネートです。

 

『甘美なる誘拐』

ミステリー読んだの中学生とか以来かもしれない。普段、というかほとんどドラマは見ないけどドラマにしたら面白そうな作品だなと思った。悠人の性格含めて。

ほかのキャラクターに対して悠人が軽薄すぎたり主人公二人の異常なまでのローキック多用暴力的コミュニケーションは作品から浮いてるような気もするけど、映像として撮ったらエンタメ的にも面白くなると思う。むしろ悠人の軽さがあるからサクッと読めるのかも。

 

レイジングブル

DV彼氏の主人公。

牢屋に入れられた時、自省して冒頭に戻るのかなぁと思ったらまさかの僕は悪くない発言でビックリした。ここまで強く自分を持っているからチャンピオンにまでなれたってことなのかな。主人公の立ち方が圧倒的だった。やってることはすごい酷いんだけど嫌いになることはないしむしろ好きになるというか応援したくなる。自らが招いた孤独だけど、その孤独の中で闘志を燃やす姿がかっこよくもある。多分見る人によっては主人公大嫌いって思うだろうな。

 

『傲慢と善良』

辻村深月、やっぱオモレ〜〜〜

辻村深月の描く人間や家族ってどこかで見たことあったり身に覚えあったりして読んでて気持ちいい。自分の中に確かにあるけど言語化されていない感情を正にピンポイントで文章にしてくれる。

丁度アイマスを家庭環境を絡めて考えていたのでその時期に読めたのもまたタイミングが良かった。真実の母親がまぁ田舎の母親って感じで個人的に自分の経験とも重ねながら読んでいた。二章の人間の変わり方も良かった。ドライだけど暖かな関係の中で徐々に人間性が変化していき、自分の意志を見つける物語。

 

ラストサムライ

やっぱり面白い作品って面白いんすね。ただ感想として本当に何も出てこないし残らない。まぁ多少のズレがあるとはいえ日本人以外が作った作品でここまで日本人像を描けてるのは素直にすごいと思う。でもラストは土下座じゃなくて敬礼やろ。敬礼が西洋軍隊なら江戸は土下座なんかなぁ?うーん

 

バックドラフト

「もうサイレンは聞きあきた」で逝かせる演出渋すぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あと主演のボールドマンの顔に色気ありすぎ(秋葉流みたいな顔)。歌とともにシーンが映されて時間経過する場面は流石に古めの映画だなぁという感じがしたし話としては無茶苦茶どんでん返しがある訳でもないけど、キャラクターと人間関係を描ききってて好きです。なんかもう漫画だろうがなんだろうがキャラクターが立ってれば全部おもろいのかも(この場合のキャラクターは属性ではなく周りの人間との関係で浮かび上がるもの)。

 

ソーシャルネットワーク

面白かった。莫大な成功は得たけど唯一の親友を失い、成功者でありながら振られた女の動向が気になって仕方ない...なんとも切ない。

面白い映画って結局人間と人間関係で出来てるというか、自分が面白いと感じる琴線はそこにあるのかな。

 

キャストアウェイ

トムハンクスにハズレなし!おもしろかった。

導入までがかなり丁寧(すぎる)気もしたけど、無人島に流された主人公が正気を保ち弱い自分を奮い立たせるためにバレーボールを友人に見立てるの良かったなぁ。人はたとえ嘘でも一人ではないと思うことが大切で、そして動けないボールという自分より弱いものをそばに置くことでこいつを守らなければという行動原理にもなっていて、そして何より塗ジン等での生活の象徴となっている。中盤に彼と強制的に分かれることで島との暮らしが終わったことの暗示になっていて、彼を捨てられたから船に助けられた。

あと最後元婚約者と二人の気持ちが通じていることを確かめたうえで彼女を帰すのも現実的でよかった。子供の写真、夫の写真、生活すべて見てそれでも自分についてこいとは人はいえんよなぁと。寂しいけどこれが現実だよなと感じさせるいいエンディングだった。え?通りすがりの人に助けられるラストシーン?あったかなそんなの…。(無人島と違って人が助けてくれるとか選択肢が広がっていることを言いたいのはわかるけどその前の妻とのシーンが良すぎてかすんでしまった)

 

フルメタル・ジャケット

今回一番話したい話。

今月は一度見たミリタリ映画を見まくってたのだけどフルメタル・ジャケットは何回みても面白い。唯一複数回見た。

話として面白いのは間違いなく映画史上屈指のキャラクターを持つハートマン軍曹と微笑みデブの出てくる前半。

ハートマン軍曹、鬼なんだけど行軍訓練ではデブの銃持ってやったり押してやったり、常に落第者のデブのそばにいてやって彼の成長を促してくれてるのが優しい。でもデブは何回言われてもやる気ないし(特にジョーカーに対して「俺嫌われてる」というとこ、シャツのボタンも閉めてもらいながら俺なんも出来ねぇとか嘆いたりその割にシャツを入れただけでドヤ顔したりこいつに問題がありすぎる。でも全く憎めないんだよな)、ドーナツは隠れて食うし最後は逆恨みで軍曹撃ち殺すし救いようがない。最後のパパとママの愛情が足りなかったのか!という台詞に尽きる。微笑みデブ、地元で親の家業とかついでればもう少し幸せだったのかと思うけどコイツが家業を上手くやれそうもないし無理だろうな。かなしい。

マンガのキャラクターを作る上で、「なんでコイツはこういう性格なんだろう」ということを語ることなく自然に読者に思わせたら勝ち、ということを以前どこかで聞いたことがあるけど微笑みデブはまさにその典型だと思う。多分親も微笑みデブのこと大好きで、可愛い子に旅をさせる感覚で泣く泣く海兵隊に入れたのかなと考えたり。それで卒業直後にアレでは親が可哀想な気もする。

あと今回は以前見た時より撮り方に注目して見てみた。勿論なんの知識もないけれども。キューブリックはシャイニングしか見た事がなかったけど、その時凄い対称性のある図を撮る人だなと思っていてこれもそうだなと思っていた。調べてみるとキューブリックは一点透視図法を使っているという記事があって、確かに注意して見てみるとまさにその画が多い。あと動いてるものと動かないものを同時にカメラに入れることも多い。戦場でのインタビュー、カメラの焦点は画面手前の兵士にあるけど常に後ろに動くものが画面を行き来していて飽きない。フィルムで兵士を歩きながら撮るシーンも初めはカメラを回す3人だけが動いているんだけど途中からそれが逆転して3人が画面端で固定してるのも面白い。極めつけは微笑みデブドーナツ貪りシーン、一点透視で動かないデブを中心に周りがひたすら腕立て伏せをしているの、凄い綺麗な画。この作品を何回でも見れるのは話の面白さ以上にキャラクターと画面構成なんだなと感じた。

 

余談っていうかもうお父さん自分語りしちゃうぞ〜^^

もう余談の余談になるけど、漫画でこういった面白い画に対応するのってコマ内の絵以上にコマ割りなのかと考える。コマ内の絵の構図が面白いというのは絵のうまさに直結しすぎている気がする。

つまり映画の面白い画がそのまま漫画という静止画の連続でも面白いかと言われると全てが全てそうとはいえないが、「映画で言うところのカメラの面白さ」は「漫画で言うところのコマ割りの面白さ」なのでは?という話。

昔漫画を頑張って(?)書いてた頃「君の漫画は何故か見ていてつまらない(要約)」と指摘されたことがあり、何故?と聞くと「分からないけど多分顔アップが多すぎる」と言われて俯瞰の絵を描くようにしたけどやっぱり見ていてつまらないという意見はあまり変わらなかった。その頃は尖っていたので浦沢直樹も全コマ表情が違えばそれは顔漫画じゃないと言っていたし(曲解)(注1)、お前の見る目がないんじゃね?と思っていたが(クソ人間)、確かに今読み返すと全体に流れるテンポや画が一緒でつまらない(本当にすみませんでした)。これはコマ割りが常にワンパターンだったことが原因だったと思う。

縦長のコマは基本緩急の急、横長のコマは緩急の緩。でもその組み合わせだけでなく顔アップだけで画面を作っても縦長のコマを3つぐらい並べてそこに人物の表情変化をつけて書けば緩やかなフレームの動きをつけることが出来たり、これを横長のコマでやればより長い動きに感じるする(と個人的には思う)。ガンダムしか読んでないけど安彦良和さんとか横長連続で見せる画が多いイメージ。

そういう変化が映画のカメラの動きと連動していると今は思っていて、それが滅茶苦茶上手いのが藤本タツキ。特にルックバックはそこが凄く上手くて流れるように読める。ルックバック全てが天才なんですよね。話キャラクターコマ割り全て面白い。コマ割りが面白いとそれだけで読み返したくなる。

しかしまぁ所詮他人のふんどし履いてネットでせこせこ二次創作描いてる人間の戯言。

とにかく藤本タツキは最高!お前も藤本タツキ最高と言いなさい!でも現時点でチェ二部はつまらないと思います!チェチェチェスト!(川崎宗則)

〜終〜

 

注1:浦沢直樹レベルの技術を持ち話を描ける人間が「顔漫画で何が悪い!」というのとパンピーが顔漫画で悪いかと居直るのは話が違いすぎるので注意

1月みたもの

 

人と話をしたりする時、感想が出てこないのが嫌なのでこれから見たものとか読んだものの感想を書くようにしたい。

あと忘れるし。好きな映画10個挙げて、と言われたらそのうち半分くらいは内容殆ど覚えてない(軽度認知症?)。

大した内容はない。

 

『おいしいごはんがたべられますように』

芥川賞受賞ということで読んだ(遅いだろ)。

面白かった。自分が普段思ってるけどこれ思っちゃ人として良くないよなぁという部分を言語化された感じ。俺の周りにも芦川さんはいるし、俺の心には二谷が確実に存在している。

芦川さんは「細やかな人」って言われるんだろうけど、自分だけ早帰りしてその時間にお菓子を作って配って感想を求めるなどという行為は無神経で図太い人間にしか出来ないと思う(本人は感想を求めてるつもりは無いだろうが、そんなもの「おいしい」のカツアゲに等しい)。弱い人間だから、という理由で守られているのが腹立つのもわかる。

ただ、主人公は何かがすり減っている、とも感じる。主に仕事なんだろうけど、家のことから全部一人でやってその割に誰も褒めてくれない、ねぎらいも休みもない、そういう環境で生き抜くために、読書みたいな色々な「無駄」を省いた結果ああいう感じ方をするようになった部分もあると思う。

自分も周りの「芦川さん」に対してなんでお前の気配りに俺が付き合わされなきゃいかんの?と思うことはあるし、家に帰ってからそう思う自分を戒めることも多々ある。

やさしい人間でありたい、と思うけどやさしい人間でいることはつらいししんどい。

 

『Sonny boy』

俺は一人でいることが好き。でも心のどこかでは自分のことを完全に理解してくれて自分を超えた考えを持つ人を求めてる。でもそんなものは存在しなくて、その断片を持つ人間を探すために勇気を持って外に飛び出していくこと、自分で考えて行動することが少年から青年への成長なんだ、と言いたい作品だと思うし俺はそう思う。エヴァか?俺はまだ少年。

クラスメートは各々やりたいことを見つけ、長良もやる事を見つけたから一度希から離れた。離れられなかったやまびこはこだまを失った(犬=言いなり)。朝風は最後まで親離れ出来なかったが、さくらは子離れをした。

でも一つ言いたい!希との約束、書けよ!!!!

約束を果たさなかったのは彼の人生が作品の中で完結していないから、ということなのかもしれないけど全13話の作品である以上最後は「友達になりませんか」で締めるべきだと思う。君の名はみたいで陳腐だねと言いたければ言えばいいと思うけど、作品の後を想像させるのは長良と希や瑞穂のこれからの人生が重なるかとかそういうことであって作品中で約束したことなら作品で書き切るかせめてそれを言うことがほぼ確定される演出だろ!!!!と思った。あれじゃ薄くない?

 

『熱帯』

実は一年以上前に買っていたけど、面白さが分からなくて積んでいた。森見登美彦の面白さって現実に混ざるちょっとした不思議と、圧倒的な登場人物のコミカルさと文体文章のコミカルさだと思うのだけれど、熱帯では不思議を前面に出してコミカルさがなかったから途中で読むのをやめていた。

一年以上経ってついに一から全部読んだ訳だが、やっぱり他の森見登美彦作品と比べて俺は面白くないと思う。こんな入れ子入れ子入れ子マトリョーシカみたいな訳の分からない話を書けるのはすごいと思うけど。

確かに前半の熱帯とは、と追いかけるところは引き込まれたけど最終的な熱帯の内容がうーんという感じ。熱帯というのは自分の中にある物語の世界のこと?それを読んだものは熱帯の中の主人公として取り込まれそこから出ていくにはパラレルな時空に飛ぶから読めない?と考えたけどこれは後記の内容と矛盾するのかな。

 

Gのレコンギスタ(劇場版1-3)

富野は毎回毎回説明少ないんだよ(マジギレ)!!!!!!!!!というのが初めの方の感想。流石についていけなくて途中で用語を調べてしまった。

チアは不要だとしか思えない。

世界観が分かってくると割と面白かった。正直Gレコって富野の駄作みたいな語られ方してるのをよく見てたので避けてたけど思ったより普通に見れるという感じ。ただ主人公その他登場人物の感情に入りにくいというか、「わだかまりが生じる→それが視聴者に提示される」までの間がめっちゃ長いので「こいつさっきまでなんとも言ってなかったのに急に発作起こしてどうした?」となってしまう。

三作のアマプラの評価、1が滅茶苦茶低いのに2と3はめっちゃ高いの、ふるいにかけられてトミシンだけが残ってる感じがして笑った。

 

『ハーモニー』

伊藤計劃を読め!

はい......

ということで読んだ。

watchmeのシステムとかSF的要素、ユートピアのようで息苦しい世の中など面白かった。「これをすることが正しい」「あれをしていないなんてありえない」みたいな同調圧力的空気の強い日本だからこそ生まれた世界観なのかなぁと思ってみたり。

自分がコロナ禍をある程度生きているタイミングでこの本を読めたのは良かったかな、と思う。主にコロナ禍そのものと言うよりそれに伴うマスク等の問題についてではあるけど色々な人の意見を見たり考えたりする機会が多かったので。コロナ禍以前にこの本読んでたらほとんど感想出てこなかったと思う。面白いとは思うのだけれど。

 

涼宮ハルヒの分裂』『涼宮ハルヒの驚愕(上下)』

長いしダラダラしている。

去年ハルヒを一気買いしてからコツコツ読んでいたが分裂で初めて一旦置いとくかこれ、となった。年が明けてまた読み始め、驚愕の後半ぐらいからようやく面白いかなと思えるようになり一気に読んだ。ただ憂鬱〜憤慨に比べると面白さは1段減るかなと思う。やりたいことはわかるし二つの世界線を同時並行で描くというのは面白いけれども、あれだけこまめに世界線を行き来されると頭が混乱するしどちらかに没頭できない。敵サイドのキャラもなんか好きになれないなぁという人ばかりだったしなんとも微妙だった。

あと古泉長門朝比奈さんの出番が少なすぎる。SOS団を見に来てるのにずっと似非SOS団の出番ばっかり見せられると辛い。

せめて世界線合流までのαとβをそれぞれまとめて書いてから世界線合流を解決編のように出してくれれば読みやすかったかなぁと思う。話自体が面白くなかったというより読みづらさの点が気になった。

 

涼宮ハルヒの直感』

これだよこれ!これが読みたかった!

俺が求めていたのはSF的難解小説ハルヒではなくSOS団ハルヒに振り回されながらわちゃわちゃする話なんだよな。三編どれも好きだけど一番は七不思議回。個人的にキョンと古泉の掛け合いが好きなので濃厚な二人の絡みが読めてよかった。ラストのハルヒの態度も団員を信頼してる感があって好き。

ただ一つだけ言いたいのは鶴屋さんの回のやる気ない大学生のレポートみたいな引用アンド引用アンド引用の下り、クソつまんなかった。というか読み飛ばした。あとがきでこれがやりたかった、みたいな旨書いてたけど前作までの平行世界といい谷川さんって構成的にやりたいことはやらせたらいかん人なのではないかと感じた。でも久々のハルヒシリーズとしては十二分に面白い作品だった。

 

虐殺器官

伊藤計劃を読め!

はい...(デジャヴ)

面白かった。ミリタリー物は割と好きなのでハーモニーよりこっちの方が好き。世界観はハーモニーの少し前、という感じ。今でこそウクライナについて皆関心を持ってるけど実際ここ10年だけでも世界中では俺の知らない戦争が起こってるしそれについてニュースでちらっと見ることはあっても心の底から心配したりしない。それよりもアニメの最新回がどうなるかとかそんなことの方がよっぽど大事だ。他の国で戦争が起こることで自分たちが確実に平和に暮らせるのなら俺はジョン・ポールを批判できない。多分人と話しをする時はそんなこといけないよね、って言うと思うけど心の底では良かったと安堵していると思う。そういう意味で主人公が死体を山ほど見てきた兵士であることに意味があるのかな、と思ったりした。

 

アウトポスト

さすがに映画見て無さすぎるかもしれないと思って見た。ミリタリー物は頭空っぽでみれるのでいい。多分他の人にとってのMARVEL映画ぐらいの感覚でミリタリー物見てる。非道い。ラストのヘリでの報告を聞いた時、あぁこれはフィクションじゃないんだなぁと思った。

小さい基地のなかってことで戦闘中のワンカットっぽい映像の回し方が面白いなと感じた。

映画にあってアニメに無いものって圧倒的な現実感だと思っていて(だから映画の方が好き)、そのうえで戦争物は常に死と隣り合わせという緊張感があるから好きだということを再確認した。

 

おわり

いざ振り返ると俺全然アニメも映画も本も見てねぇなと思った。

人生そんなもんか!!

俺だって今年を振り返りたいだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いよいよ2023年が迫っている訳ですが、今年一年は結構自分的に色々あったので、自分の出した同人誌とか妄想の話を中心に今年振り返りたいと思います。

わざわざはてブに投稿したのはワンクッション置けば興味ない人は見ないと思ったから。

 

1-5月

初っ端から5月までぶっ飛ぶ。

人生初の同人イベントに参加した。

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この辺りはずっとISFの原稿をしていた気がする。2021年の7thR位前後でことめぐに急に沼り、ブライトダイヤモンドのCDジャケットに涙したりしながらうっすら自分も本出したいなぁ、という気持ちがあった。

きっかけがなんだったかはハッキリ覚えていないが、1月の頭やっぱりに本作りたい!自分が最高に萌えることめぐ描きたい!と思いたち、イベントを調べていたらISF09が5月にあるというのでキミに決めた!!と参加を決意した。

最初は「ことめぐおうちデート本が作りたい」と考え、琴葉の家に恵美がお邪魔するという大筋にした。で、どうせ行くなら琴葉から誘って欲しいなぁということで導入が完成。その後は「二人とも口には出さずドキドキして欲しい」「事故壁ドンして欲しい」「んで二人ともめちゃくちゃ照れて欲しい」みたいな欲望を詰め込んで前半が完成。

ここまではすんなり出来た。ただここからは結構時間がかかったように思う。

元々、自分としてはことめぐはじめじめしていて欲しいという願望がある。

ことめぐの良さのひとつに「お互い色んなことを考えるけど相手のことを考えて自分の中で溜め込んでしまう」というのがあると思ってて(灼熱少女での喧嘩最高)、これを出したい!と考えた。

また、悩む琴葉を励ましたりする恵美、という構図が多いがグリマスの恵美誕生日での「恵美、生まれてきてくれてありがとう」(他人が輝くことが最上の幸せだと思う恵美にとって、貴女が生きているだけで私は幸せだよと伝えることのこの重さ、噛み締めていきたい)という台詞にもあるように恵美にとっても琴葉は大きな救いとなっているように思う(ことめぐは共依存)。

とまぁここまでグダグダと理屈を捏ねたが、つまるところ「思い切り落ち込んだ恵美を琴葉に救ってもらいたい」という欲望を煮込んで煮込んで抽出した結果、ああいう話になった。割と時間がかかったぶん、自分としては大満足の本になってよかった。普段は大人しめの琴葉が強く感情を表現するのいいよね。最後のハグは伝わらないなら言葉だけでなく自分の全てで、というリフキコミュを意識して書いた。

個人的にはめぐみの頬に手をやるコマとその次のページが気に入っている。

そうして何とか描きあげいざイベントに参加という形になった訳だが、朝から飛行機に乗って人生初のイベントに参加して日帰りで帰るというのはなかなかハードだった。本を出した経験がなかったので本当に誰か手に取ってくれるだろうか?とかちゃんと設営できるだろうか?という不安でいっぱいだったが、近隣のサークルの方に助けていただいたり、何とか用意していた本は全て捌けたりと色々な人のおかげで何とかなって本当に良かった。

本当に感謝しかない。

また、手に取っていただけただけでなくこの本のために来たなど実際に言葉をかけてもらったのは本当に励みになった。

終わったあとは有難いことにいくつか感想もいただいた(思いっきりエゴサもした)。ありがサンキューーーー!!!!!!

6-8月

ということで無事イベントが終わった訳だが、半年位ずっと普通のことめぐを考えていたせいか「もしヒーローズに恵美が居たらどうなっていただろう?」という突拍子もない妄想をする時間が増えていった。

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ことめぐはすれ違えばすれ違うほど良い、と古事記にも記されているように琴葉と恵美は悲愛が似合う。初めは琴葉総帥の過去ってどんな感じかなというところから始まり、そこに恵美がいたらどうなるかと発展し、やはりマイティセーラーと言えば海美と百合子だろう、だったらダークセーラー志保も出て欲しい、ついでに関西にもヒーローズ支部を勝手に増設しようと登場人物が増えていった。恵美がでてきた時点で公式無視の妄想だったがそこからさらに勝手に設定を練り、ほとんど原型を留めていない上に滅茶苦茶長い妄想になっていった。

長すぎるし流石にこれは俺の頭の中に残したまま墓場まで持っていくか、と夏頃には考えていたのだが...。

9-11月前半

ある時「100ワニ形式でヒーローズ妄想書けは良くね?」と思いついた。思いつくなそんなこと。

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1日1Pだったら話の間の繋ぎを描かなくていいし楽だろうなぁ、位の考えでn日後恵美の一日目を書いた。飽き性なので正直飽きるだろうし、オリジナル設定が多すぎて見てくれなくなるだろうと思っていた。思っていたより多くの人に見ていただけたのでよかった。

ただ毎日更新するというのは思っていたより大変で、家にいる時はほぼストックを描きためるために漫画を書いていた気がする。

それでも自分の妄想が形になっていくのは楽しかったし、多くの人に見て貰えていることや感想を貰えることがモチベーションにつながっていたので楽しくかけて良かった。

見てくださった方、ありがとうございました。

 

ここからは余談だが、琴葉が総帥になることと恵美がヒーローズに入る大筋はぶれなかったが、周辺の肉付けや終わり方はもう少し違うものになる予定だった。

描き始めた時は、ヒーローズサイドはベテランの百合子と海美、新人の翼だけだったところに志保が加入するというのを考えていた。カッコイイヒーローになってモテモテハッピーライフを送りたい翼と、家族のため、お金のためにヒーローズに入った志保の絡みなんかを考えたりしていた。その後千鶴に志保が籠絡されダークセーラーとなり、3人と対峙する...という話を考えていた。

ノリス、カッコイイよね。

 

が、恵美と琴葉から焦点がぶれすぎるという理由でボツにした。

今となってはダークセーラー志保はまた別の形で考えているのでまぁ良かったかなとも思うが、もう少し翼を出したかったなとも思う。

終わり方に関しては元々千鶴戦で覚醒した恵美がそのままヒーローズに入って終わり、というものを考えていたが、途中で果たして恵美がすぐ琴葉と敵対する組織に入るか?という疑問や、ダークセーラー百合子描きたいなぁという願望から恵美が琴葉を救う自信を付けて入隊を決意、という形に収まった。

ともかく何とか恵美がヒーローズになる所まではかけたので良かった。琴葉を救うまでも何となく考えているので、まぁまた妄想に火が着いたら書くかもしれないし墓場まで持っていくかもしれない。

11月後半-12月

THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT 〜SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!!〜』(以下オケマス)、本当にありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

歌織さんと千早(以下かおちは)『瞳の中のシリウス』デュエット!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

これだけ。

〜fin〜

 

 

これだけな訳にもいかない(それはそう)。

いやー良かったですね、オケマス。

俺の感想。

 

自分がかおちはというカップリング(かおちははごっつり恋愛的カップリングかと言われるとちょっと違うと思いますが)を知ったのはそれも7thRの前後あたりで、とあるTwitterのスペースに参加したことがきっかけだった。その時はこういう組み合わせもあるんだなぁ、位のものだったが、そんなぬるい考えを打ち砕く事件が起こった。

スタマスである。

自分は家庭用のアイマスはSPしか触れておらず(アイマスを知りたての中学生のころ中古で買った。みきちはは良いぞ)、PS4で出ていた前2作はあまり評判が良くなかったため手をつけていなかったがスタマスはかなり力が入っていそうなので発売日に購入した。実際ゲームは面白かったし力も入れているなと感じた(歌い分けはもう少し増やして欲しかったが)。

ただこのゲーム一番の魅力はなんと言ってもLIVE FOR YOUモードで好きなユニットに好きな歌を歌ってもらえることにある(俺調べ)。

この時初めて本当の意味でかおちはを『知った』。

デュオだとどうしても千早の声が強く前に出がちだなぁと思っていた時、ふとかおちはの存在を思い出し二人に歌ってもらったときの感動は忘れられない。なんと言っていいか分からないが、とにかく二人の歌声の調和が半端じゃなかった。この感動は実際に聞いて見て感じて欲しいし、言葉で伝えられない。

 

 

聞いてくれ(懇願)...

 

とにかくこの時かおちはに出会った。

そうなれば二人の関係性などについて考え萌えるのは当然。年齢的には歌織さんがお姉さんだがアイドルとしては千早が先輩で、大人にならざるをえなかった千早とまだ少女的純粋さを持つ歌織さん、でも歌織さんはそんな自分を変えたくて大人の女性に憧れていて、でも千早から見れば歌織さんは十分大人でしっかりした音楽の理論があってでもアイドルとして歌ってきた千早の歌声は歌織さんに新しい世界の扉を開かせるに十分すぎるほど力強く、とにかくかおちはは素晴らしい。

多分自分は力関係が逆転するCPが性癖なのだが、かおちはの二人はそれが様々な場面で容易に起こるのですごく好きだ。妄想だけど。

と、2022年の振り返りのはずが2021年の話を延々したがとにかくその頃からずっとかおちはの供給が来ることを望んでいた。紗代子とフェス限として出てきて二人で歌って「ちはさよ最高!」みたいなツイートを見た時俺は羨ましさに噛みちぎれるほど唇を噛み血の涙を流したし、ナツヤスミ☆アピール合戦!で歌織さんと千早が一緒にドライブに行ってひと夏の思い出を写真に収めたことを匂わせた時には雄叫びを上げた。

そんな時アイマスがオーケストラコンサートを開催するという情報が飛び込んできた。しかもDAY1には歌織さんと千早が出る(その上出演はミンゴスとこーりー、楓さんと甘奈という変則的な情報の出され方をしていたため初めはどういう出方をするか予想出来なかった)ということでテンションは爆発。事前情報が少なく歌うのかどうかも分からなかったので過剰な期待は良くない!と必死に自制した。歌うとすれば千早や歌織さんがオーケストラをバックに歌えるなんてそれだけで最高だし何歌うのかなぁ、でも二人がキャスト出演なら一緒に歌ったり、いや過剰な期待はダメだ...と悶々としていた。

チケットが当たった時は狂喜乱舞した。現地で聞けることに本当に神に感謝した。

そして当日、大きく成長した歌織さんのハミングバード、歌姫としての貫禄を感じさせる千早の蒼い鳥を聞いて最高になった。その上二人で瞳の中のシリウスを歌ってくれて、最高だった。とにかく最高だったのだ。

ちょうど一年前ゲームの中で感動した調和がまさに目の前で実際に想像を超えて披露され、まさに全身を耳にして聞き入った。

コンサートが終わり、俺も終わった。

何も出来ず幕張メッセのベンチに座りながら空を眺めていた俺(湘南乃風の新曲)。

 

オーケストラの生の演奏を含めて、最高の体験をさせてもらった。

あとこの時初めてライブの感想を人と話すという機会を得たが、凄く楽しかった。上手く話せなかったが。

最早振り返りかオケマス感想ブログか分からなくなってきたが、ともかくオケマスのデュエットを聞いてかおちは最高!となってしまったので俺は延々二人の妄想を吐き出し続けるマシンとなった。

凄く勝手なことを言うと、歌織さんは千早の対比として考えられたキャラクター(歌を軸とした家庭環境など)だと思っているので、いつかミリシタでも二人のデュオが結成されると思っている。

俺としてはとりあえず2023年のISF10にかおちは本を出したい。描け!!!!!

終わりに

2022年は俺にとってかおちは元年だった。

2023年は世界にとってかおちは元年であって欲しいということで、終わりの言葉としたい。

それでは良いお年を。